ホラー映画を観ました。小さい時から怖い話しが苦手で、遊園地のお化け屋敷も入れない、テレビの怖い話しもUFO特集も苦手なビビりな私が、ホラー映画を観ました。
夫のチョイスでこの映画を観たのですが、これはホラーというか、コメディー映画のようでもあり、青春ものでもありました。
土曜日の午後、映画館は一番後ろから最前列まで満員です。サユリというタイトルからどんな美少女の幽霊が登場するのかと待っていましたが、あっ、これはルッキズム大丈夫ですか?
神木家7人家族が郊外の中古の一軒家に引っ越してきます。両親と祖父母と子どもたち3人の計7人です。
だけど家の中で次々と奇怪な出来事が起こり、次々と家族が死んでいきます。一応警察が毎度来ますが、死因はなぜか心筋梗塞と心不全という事になっています。
残されたのは中学生の則雄(南出凌嘉さん)と認知症の祖母の春枝(根岸季衣さん)だけになってしまいます。
幸い父親が保険に入っていたおかげで家のローンの心配は無くなりましたが、この家に住み着く怨霊が、この家から人を追い出したい様子です。
近所の奥さんも「この家を購入した家族は、皆すぐに引っ越す」と声をかけてきます。
ここまでが前半で、後半からは春枝ばあちゃんが大変身します。
認知症だった祖母の春枝が突然覚醒します。「復讐じゃあ!!」と叫び、家に住みつく気持ち悪い笑い声の怨霊に戦いを挑みます。霊は生命力の強い人間が苦手だからと、春枝は則雄に体を鍛えるよう命じます。
則雄はその言いつけを守り、ご飯をよく食べ、体を鍛え、春枝から太極拳を特訓を受けます。
そして則雄の同級生で霊感のある住田奈緒(近藤華さん)も加わり、青春ドラマの要素も足されます。
最初の春枝は背中が丸まっていて、誰が演じているのか分かりませんでした。それが覚醒したあと、すっと立つと背中がまっすぐになり、あれ?意外と背が高い?となり、この俳優さんどこかで観たことある!となります。
根岸さんは1954年生まれで、現在70才です。実践式の太極拳を駆使して悪霊に立ち向かっていきます。「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」のミシェル・ヨーのようです。
とにかくキレキレで、カッコイイのです。太極拳というと、朝の公園でお年寄りがのんびりやっているイメージがありますが、あれは健康のためにエクササイズのように改良したものらしいです。
太極拳は元々中国武術の1つ。広東語で武術はカンフーというそうです。念のためネットで調べました。
ところが、サユリにも悲しい過去があることが分かってきます。なぜ悪霊になってしまったのか理由が明かされます。そのことも春枝が解決します。解決の仕方も、ものすごいです。一体どんな人脈を持っているんだという感じです。春枝のポテンシャルの高さに驚きます。
全てが終わると、私の役目は終わったわい、という感じで以前の認知症のヨボヨボの祖母に戻ってしまいます。何かピンチになったら、春枝ばあちゃんはまた覚醒するのでしょうか。
生き残った則雄はまだ中学生ですから、まだまだ春枝さんには元気でいてほしいです。あと10年は常に覚醒し続けてもらうわけにはいかないでしょうか。
人生100年時代の今、シニアが大胆に活躍する映画がもっと増えるといいと思います。そして、春枝さんシリーズが観たいです。
後から知ったのですが、これもマンガが原作。祖母について、かつては気性が激しかったと書いてあります。嫁姑問題や夫婦関係は大丈夫だったのか色々な事が気になります。やっぱり続編希望です。
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#映画 #ホラー #サユリ #根岸季衣