10月上旬は映画三昧「侍タイムスリッパー」「ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ」「ドキュメンタリーオブ ベイビーわるきゅーれ」「2度目の離ればなれ」←これお勧めです。「Viva Niki タロット・ガーデンへの道」←これもお勧めです。10月中旬、口腔外科で手術し、顔が腫れ上がって痛いうえにメンタルやられ、心療内科にお世話になる。絶不調。 

映画

10月前半、立て続けに5本観ました。シニア料金なので1本1200円で鑑賞でき、シニアは得だななんて思っていました。

10月上旬観た映画の感想をここで書きます。

「侍タイムスリッパー」   
これが自主制作映画だということが信じられません。
公式HPを観ると、「監督・脚本・撮影・照明・編集・他 安田淳一」と、あります。1館からスタートして、現在309劇場です。有名な俳優は出演しておらず作品の良さだけでここまでヒットしたのは、心から素晴らしいと思います。テレビで耕運機に乗りながらインタビューを受けている映像をみました。兼業農家の兼業が映画監督というのもグッドですね。ただし、少し素人っぽいかも。それが良いか悪いかは、なんとも言えないです。

「ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ」
前作の続きですが、ミュージカル映画になっていました。
最初のシーンでホアキン・フェニックスさんが演じるアーサーことジョーカーの裸の背中が映るのですが、まさに骸骨のように痩せていて、肩甲骨が飛び出しています。その後の生活の厳しさがわかります。レディ・ガガが謎の女性リーを演じていますが、彼女はジョーカーに恋しているけど、アーサーには興味なかったみたい。
世間が求めるジョーカーと本当のアーサー。裁判では彼は本当に二重人格なのか、期待に答える為に演じていたのか、責任能力を争われるけど結局有罪。正直なところ前作の方が面白かったかな。
ミュージカル好きだから、歌のシーンはとっても良かったです。

「ドキュメンタリーオブ ベイビーわるきゅーれ」
映画のメイキングを観てきました。アクションのイメージが無かった池松壮亮さんと前田敦子さんが堂々とアクションを演じていたので、意外でした。
前田敦子さんはAKBでずっとセンターだったので、運動神経も良かったのかも。そういえば池松さんも「シン・仮面ライダー」をやっていました。
何度も何度もリハーサルを繰り返し、息を合わせなくてはならないので、見ている方も疲れます。
途中怪我をする俳優や体調不良を起こす俳優の方々。ずっと立ち会うスタッフたち。過酷な撮影現場を観て、映画って大変だなと本当に頭が下がります。

「2度目の離ればなれ」
2014年の実話です。、イギリスの老人ホームで暮らす90才のバーナード(マイケル・ケインさん)とレネ(グレンダ・ジャクソンさん)の仲良し夫婦が主人公です。

以前他の映画でイギリスの老人ホームで過ごすお年寄りの映画を観たことありますが、なぜあんなに部屋もお庭も広々としているのでしょうか。おまけにスタッフもやさしく、日本では施設のお年寄りに対する虐待が問題になりますが、イギリスにはそんな問題ないのでしょうか。食事も部屋か広間で食べる事ができます。イギリスの福祉制度はよく知らないけど、本当なんでしょうか。これはいつか調べないと。

バーナードには元海軍で、残りの寿命が短い事をなんとなく知っています。
彼はノルマンディ上陸作戦の生き残りでした。アメリカ・イギリス含む多国籍軍とドイツ軍が戦い大勢の死者を出し、何度も映画化された西側諸国にとって忘れない悲惨な戦争でした。

バーナードの希望はフランスで行われるDデイ(ノルマンディ上陸作戦が実施された日)の70周年記念式典に出席すること。ツアーの申し込みは定員に達し参加することはかないませんでした。でも、今回行かなければもう一生行くことはできないでしょう。一人で、あまりお金もないのに、誰にも言わず早朝、シルバーカーを押して出かけます。90才の高齢、みんなもう年だから行くなと引き留めたでしょう。でも、今回を逃すと、もう次は75周年。後がありません。

ドーバー海峡を越える船の中で同じ志を持つ親切な元空軍のお金持ちと知り合い、金銭面も援助してもらいます。(どうやら一人参加のようで仲間が欲しかった様子)。フランスの式典近くの飲食店で式典に参加するドイツ人グループと知り合い、昨日の敵は今日の友といった感じで、お互い生きていることを讃え合い、ハグしあいます。いいシーンです。東アジアもこうならないでしょうか。

バーナードの本来の目的は式典に参加するより、そこで公園墓地に行き、かつての親友の墓参りをすることがでした。親友から預かっていたタバコケースもお墓にお供えする事ができました。実はお金持ちの元空軍紳士も弟を戦争で亡くし、トラウマでアル中になっていた人。時間をかけてお墓を探し出し涙するふたり。ふたりの心の傷は癒えればいいのですが。

ノルマンディ上陸作戦は詳しくわかりませんが、敵も味方も命をかけて自国のために戦い、お互い愛する人を失った者同士。
戦争はいつまでもいがみ合うより、時間がかかっていいから、許しの心を持つべきだと思います。

やがて二人の元兵士は別れ別々の帰路につきます。

「Viva Niki タロット・ガーデンへの道」はドキュメンタリー。ナレーションを小泉今日子さんがしています。

最後まで読んでくださりありがとうございます。
応援クリックしていただけると励みになります。

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村

#侍タイムスリッパー #ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ #ドキュメンタリーオブ ベイビーわるきゅーれ #2度目の離ればなれ