上野駅の改札口を出ると、木々の葉がいちめん黄色で美しいです。はらはらと葉が落ちる木の下で写真を撮る人が何人もいました。最終日なので混んでいそうだと思いながら急ぐと案の定、チケット買うのに30分待ち、入場するのに60分待ちでした。館内も人が多く、どの埴輪も写真撮影オッケーなので展示物の周辺が渋滞しています。
埴輪とは3世紀後半から6世紀後半の古墳時代に作られた素焼きの土器です。形は人物、動物、建物、器と様々です。殉死者を埋める代わりか、または人身御供の代わりに作られたらしいです。そして古墳の丘にぐるりと多数並べて埴輪を並べることで聖域として、王の眠る墓を邪悪なものから守っていたそうです。私は土の中に埋められていたと勘違いしていました。
当時は色がつけられていたそうで、彩色復元したものは赤い顔と白い服装にグレーの縦縞が入っていました。たくさんの埴輪に囲まれた古墳はとてもカラフルだったと思います。
今回の「はにわ展」は、難しい説明は抜きで、ただただ可愛らしい埴輪を愛でるように展示されています。表情がなんともいえずおかしいです。中国の兵馬俑はもっとリアルで勇ましいですし、ギリシャ彫刻はもっとリアルです。それに比べ、埴輪は「ヘタウマ」って感じがします。踊る埴輪や笑う埴輪のおおらかさに観てる人の表情がゆるみます。
↓踊る埴輪と笑う埴輪
↓動物の埴輪
今回の目玉は、史上初!「埴輪 挂甲(けいこう)の武人」5体勢揃い!、ということで、日本各地とアメリカから集められた国宝・重要文化財たちです。5色に5体横並びのパネルを、誰かが「嵐みたい!」と言っていました。なるほど。私だったらSMAPと言いたくなりますが、確かに嵐っぽいです。5色に色分けされ、それぞれにキャッチフレーズがつけられています。下の1体は国宝で、キャッチフレーズは「サムライのルーツ」、群馬県で出土され東京国立博物館に居ます。
何枚もスマホで写真を撮り帰り道では充電が無くなってしまいました。もう新しいスマホに替えたほうがいいかと悩みながら帰路につきました。と、今日はとうとうスマホが壊れてしまい、明日買いにいく予定です。
↑憂い顔の埴輪
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#東京国立博物館 #はにわ展