芥川賞受賞作「DTOPIA」を読み終えて、次は「ゲーテはすべてを言った」を読みました。こちらは謎解きのような面白さがあります。偶然手にしたティーバッグのタグに書かれていた名言「愛はすべてを混乱させることなく、混ぜ合わせる」。ゲーテの言葉として書かれているけど、ふと考えます。「これはどこからの引用だろうか」「本当にゲーテは言ったのだろうか」と。
主人公の博把統一(ひろばとういち)は日本を代表するゲーテ研究の第一人者で、大学の教授です。本を何冊も書き、たまにテレビにも出演します。
「ゲーテはすべてを言った」という言葉があるのだそうですが、そうなんですか?「ゲーテ曰く」なら聞いたことがあるのですが。
ウィキペディアを見ると、ドイツの詩人、劇作家、小説家、自然科学者、博学者(色彩論、形態学、生物学、地質学、自然哲学、汎神論)、政治家、法律家と肩書きが大量です。なるほど。その大量に残した書物から後世の人が「こんなこと書いた、あんなこと書いた」となって「ゲーテはすべてを書いた」となり、「ゲーテ曰く、あんなこと、こんなこと」となったのですね。
この本に登場する偉人
もちろんゲーテと『ファウスト』のメフィストフェレス ファウスト博士
他には、
プラトン ベーコン デカルト スピノザ バイロン バルザック フロベール マラレメ シェーデル 丸谷才一 ディビッド・ロッジ グールド 小林秀雄 ヘッセ ヴァレリー エリオット トーマス・マン ソクラテス キンケゴール パスカル カフカ ニュートン モーツァルト ナポレオン F・イェイツ シュタイナー ユング アール・ブリュット ローゼンツヴァイク ブレイク ヴァールブルク テルトゥリアヌス フロスト パスカル ブルーノ クザーヌス ニュートン ペルナルデゥス コールリッジ ルター ルソー ヴォルテール マザー・テレサ エリ・ヴィーゼル ニーバー フランチェスコ コヘレト サルトル ダンテ ニーチェ ベンヤミン アウエルバッハ クルツィウス ウィトゲンシュタイン エラスムス ヤスパース ノヴァリース ジャン・パウル リルケ ヘッセ 水木しげる 手塚治虫 シェイクスピア フンボルト ポール・マッカートニー アラン・ムーア ゴダール エッカーマン リーマー フォン・ミュラー ユゴー ベートーヴェン カント ニュートン ホメロス グラッドストン スタンダール ドストエフスキー 大江健三郎 渡辺一夫 カミュ ライブニッツ ディケンズ チェスタトン T・S・エリオット カール・ファンレンティン スタンリー・キューブリック 毛沢東 ジョブズ ピカソ ストラヴィンスキー ムンダネウム ムネモシュネ・アトラス ボルヘス カルヴィーノ エーコ ボスヘス ダ・ヴィンチ
ダブりや取りこぼしがあると思いますが、書きだしてみたら結構な人数です。
妻の義子(あきこ)は植物が好きでマンションのベランダで寄植えやテラリウムを作っています。そしてドイツ人のガーデナーのYouTuberに夢中です。これが問題解決の糸口になるとは全く予想していませんでした。統一は、少し妻を下に見ている気がします。問題解決は義子のおかげですから、日頃からもっと妻を敬えって思いました。
あまり私が楽しんでいないように見えるかもしれませんが、意外な伏線もあり、脇役の方々も個性が立っていて、ミステリーのようにとても楽しく読めました。
私も考えてみました。「ゲーテ曰く、本は積んどく」
本をこの前5冊くらい衝動買いしてしまい、まだ読んでいません。さらに弟にも1冊借りてしまいました。本を読む時間はあるのですが、ついスマホで猫の動画を中毒患者のように延々と見てしまいます。スマホが「もっと見ろ!」と差し出してきます。コレとどう付き合うかが、私の今の悩みです。
著者 鈴木結生
発行 朝日新聞社
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