本「「指示通り」ができない人たち」「生きのびるための事務」頑張れ!わたし!!

この度、めでたく再就職が決まりました。

短時間の事務パートの仕事ですが、2ヵ月間の試用期間があるので油断禁物です。事務の仕事は向いてないと思いつつ、別な職種も色々と応募してみたのですが全て不採用になり、結局また事務の仕事で採用を得ました。
電話で問い合わせた時、「もっと若い人を希望している」と言われたのですが、なぜか採用されました。70才過ぎても働きたいとアピールしたのが良かったのかなと思います。この年齢で雇ってもらえるなんて本当に運がいいです。
約1年あきらめずに応募し続けたから、きっと神様が微笑んでくれたのかも。人生100年時代、高齢者も活躍時代ですからね。

でも本当は自信がありません。過去いつも仕事はミスばかりで怒られてばかり。忙しくなるとパニクるし、マルチタスクが極めて苦手です。
新聞の本紹介ページと一番下にある宣伝欄で見つけたのが、タイトルの2冊です。初出勤までに読んで心構えをしようと購入いたしました。

「「指示通り」ができない人たち」

この本は仕事の出来ない部下を持った管理職が、「専門家」的な人に相談し、どう解決していくかを、対話しながら導き出していきます。
管理職でなくても、自覚症状がある人に向けて書いてあるようにも感じます。何人もの仕事が出来ない人が登場しますので、誰でもどれかの「できない人」に当てはまるような気がします。
読んでいくと、本当にこんな事言う人いるの?と思いますが、書いた人は心理学博士の榎本博明先生。多数著書がありますので、本当なのでしょう。
例えば、定型文がないと何も言えないひと。アドバイスを意地悪としか受け止めないひと。職場の雰囲気が悪いからやる気になれないという人。評価されないとヤケになる人。などなど。

私が当てはまるのは、これです。

【すぐに記憶がなくなる】

本当に忘れっぽくて、忘れないようノートをとるのですが、そのことを忘れます。またはどこに書いたか忘れます。

これは、認知機能の改善が必要な人と書いてあります。記憶がしっかり刻まれていない可能性がある。または、記憶がいったん刻まれたとしても、その保持がうまくいかない。だそうです。

改善方法は、仕事中は目の前のことに集中すること。即座にメモすること。でも、これはいつもやっているんですけど。。。

そこで、私は忘れないように、ノートを見たらすぐ思い出せるように、大きな字でメモすることにします!

【同じようなミスを繰り返す】(こっちが注意すると後から思い出す)

間違えないようにノートに書きますが、これも忘れます。

これは、メタ認知能力の改善が必要な人です。メタ認知とは、自分自身の認知活動においての認知(自分がどのように認知活動をしているのかを振り返ること)がメタ認知であるそうです。

改善方法は、受けた要件は常にメモしておき、時々読み返す。ミスの原因にしっかり目を向ける。仕事のやり方に自問自答する習慣をつける。

そういえばあまり忙しくない会社で働いていた時、毎日個人的に業務日誌をつけていました。その時はあまりミスが目立たなかったりした記憶があります。

時々そのノートを見返していました。(時間があったので)

やっぱり大きな字でノートをとる方法が私には合っていると思います。

【非常に主観的で判断を誤る】

たまにですが、多分これで合っているだろうと進めてしまい、後から「違う」と注意されることがあります。

思い込みが判断ミスになるケースです。確証バイアスに陥っていないか、絶えずモニタリングしながらしながら仕事をすすめるようにと書いてあります。

自分に都合のいいことばかりが目に入り、都合の悪い情報は見逃してしまう認知のクセを持っているのだと絶えず意識することが改善につながるそうです。

確かに、少しでも違和感を感じたら確認するべきでした。

この本の最後に認知機能の鍛え方が書いてありました。それは、読書と自己コントロールだそうです。
私、読書は好きだけど、自己コントロールは苦手です。自分に甘く怠け者だから、きちんと自己コントロールできるようになれば、仕事の能力も上がるかもしれません。

後日、心療内科の先生に「就職が決まりましたが不安なので、仕事にミスしない方法というような本を読んでます。」と言ったら、「ハウツー本は役に立たないから読むのを止めなさい。」と言われました。
「みんな不安だからこの手の本が売れるんだけど、私は1度も買ったことありません。」とも。
私も不安だから買いましたが。まぁ確かにこの本を読んで急にミスが無くなるとは思えませんが、自分はミスしやすいと自覚して気を付けなければいけないと思います。

著者:榎本博明 発行:日経プレミアシリーズ 

「生きのびるための事務」

この本はマンガです。早稲田大学の建築学科を卒業したのに芸術家になろうとしている23才の男性が主人公です。立派な学歴を持っているのにもったいないです。
でもこの人はもったいないとは思わずに、やりたいことをする人なんだなと理解しました。そこへ「ジム」と名乗る、ドラえもんのような、妖精みたいな、ロボットみたいな人物が現れます。
ジムは「イメージできることは全て現実になるんだよ。」と言います。
この感じ、昔読んだ「夢をかなえるゾウ」に似てますが、少し違います。この人は好きなことだけして稼げる芸術家を目指しています。

ここでの「事務」とは、会社の仕事ではなく、やりたいことを最優先し、即決で実行するために「事務」があるらしいです。
ジムは「スケジュール管理」と「お金の管理」が事務だといい、これを徹底して目に見えるようにしていくことが重要と言います。

まずは「お金の管理」から

1ヵ月に必要なお金を計算します。例えば77,000円としたら、1日1万円のバイトを月8日行く。

「スケジュール管理」

10年後の実際自分が行っているだろうスケジュールを書いてみて、その通りに実行する。

次にやること

自分で作った曲をアルバムにして、自分の好きなアーティストのレーベルに送ります。
23才男性は、路上生活者を撮影・取材した「0円ハウス」という写真集のような自家製本を作ります。
好きなアートディレクターに直接電話し会うことになり、出版社を紹介してもらいます。
会社を作ります。事務を継続するための法人化です。ただし自分のための会社なので、「合同会社」にします。
出版社から本が発売されます。海外でも出版したいので、英文科の学生に5万円で翻訳を依頼します。
フランクフルトで開催されているブックフェアに自家製本を見せに(アポなし)いきますが、その前にパリに寄り、有名なディレクターに会い、有名なキュレーターを紹介してもらいます。

合い言葉は「どうせ最後は上手くいく!」 ~おしまい~

なんて成功物語なんだ!!

あとがきを読むと、これは著者、坂口恭平さんの20年前の生活を元に書かれたそうです。最初のころはノーギャラ、印税なし、ブックフェアも全部自費で、そのお金の工面はバイトだったそうです。
たくさんの人に巡り会い、ニューヨークのMoMA美術館に本が置かれることになったり、1年後にバンクーバーで個展を開催されることになったと、うそのような本当の話です。

ジムという人物は、実は坂口さんのイマジナリーフレンドです。
事務とは、小さい頃から本心でやりたいと思っていることを実現するための方法、と書いてあります。

著者:坂口恭平 道草靖子 発行:株式会社マガジンハウス

「事務に踊る人々」

以前私は「事務に踊る人々」という本を読みましたが、そこでは「事務は人類の知恵であり、救いなのだ」と書いてありました。
2024年2月15日のブログ記事でも書きましたが「イヤだ面倒だと言いながらも、密かにその魅力に取り憑かれている」だいたいこんな内容です。
一度読んだのですが、また少し読んでみるとまた面白いです。この本はおすすめです。

著者:阿部公彦 発行:講談社

事務とは仕事の進め方だけでは無く、成功への道しるべかもしれません。

手際良く、繊細かつ大胆、事務をする。こうなったら最高にかっこいいです。

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