映画「AT THE BENCE アット・ザ・ベンチ」取り残されたベンチを舞台にしたオムニバス映画。自主映画なのに豪華俳優出演。去年の11月公開だったの忘れていた!

映画

草彅剛さんがオムニバス映画に出演するとメルマガでお知らせがあったのに、すっかり忘れていました。もう終わったかなと検索するとまだ上映していることが分かり急いで観てきました。

公園跡地にたった1つ取り残された古い木製のベンチ。このベンチの周辺で起きる様々なこと、Ep.1とEp.5はあるかもしれないけど、ほかは変な話しです。
エピソードごとに脚本家が変わりますが、監督は奥山由之さんおひとり。こういう形式の映画は初めてなので面白いです。
それぞれのあらすじと感想を書いてみました。

Ep.1 広瀬すずさんと仲野太賀さん<脚本:生方美久さん> 
幼馴染みにケータイで呼び出されベンチの端っこに座る太賀さんのお尻が、ベンチに半分しか置かれていない様子にかわいげを感じました。お互いに思いがあるのに1歩踏み出せない様子が、なんとも見てて気恥ずかしいです。
恋愛一歩手前感がいい塩梅です。

Ep.2 岸井ゆきのさんと岡山天音さんと荒川良々さん<脚本:蓮見翔さん>
カップルが買い物帰りにベンチでお昼ごはんを食べようとやってきます。岸井さんがスーパーのパンで、岡山でんがスーパーのお寿司。岸井さんが唐突に「別れてみない?」と発言し、彼氏に対する不満をお寿司に例えて話し出します。予想出来ない例えで、岡山さんは「???」状態なのに、ベンチ常連で後ろで空くのを待っていた荒川さんは「分かる分かる」と話しに加わってきます。私も最初この女性は何を言ってるんだと思いましたが、よくよく聞くと「分かる分かる」と納得。

脚本は蓮見翔さんという方ですが、どうしてこんな会話が思いつくのか不思議です。ネットで調べてみると、ダウ90000というユニットの主催者。お笑い・俳優・脚本・や舞台と多才な方です。27才という若さに驚き、これは若くないと書けないかもと納得しました。これからもいろいろな方面で活躍されることでしょう。
仲野さんと違い、荒川さんはふたりがけのベンチに遠慮なく座り、3人でぎゅうぎゅうになりながら語る様子が可笑しさを倍増しています。

Ep.3 今田美桜さんと森七菜さん<脚本:根本宗子さん>
雨の中か降った後か分からないけど、薄暗い空の下で姉妹の嵐のような口喧嘩が繰り広げられます。ベンチには座らず、歩いたり走ったり、持ち物をばんばん投げたり、とっても行動的です。私は弟しかいないのでよく分からないけど、姉妹ってあんな風に口喧嘩するのかな。大声で叫びながら歩き回りながらだとかなり体力がいると思うけど、若いから大丈夫なのでしょう。なんて考えながら観ていました。私が大声で叫んだのはいつだったか思い出せません。あんな風に叫ぶお二人がうらやましいと思ってしまいました。誰もいないところで思いっきり叫んで何かを発散させたいです。

Ep.4 草彅剛さんと吉岡里帆さんと神木隆之介さん<脚本:奥山由之さん>
茶色っぽいモノクロ画像です。市役所の土木課職員がやってきて、ベンチ撤去について話していますが、草彅さんがずっと変です。公園と地図を見ながら「東西南北」が全く合っていません。吉岡さんからいちいち訂正されます。なぜかベンチのサイズを計り、幅、奥行き、深さ等、言葉もでたらめです。ついに宇宙語で言い争いを始めます。途中からふたりは宇宙人の兄妹ということが明かされ、宇宙語と宇宙語の字幕が左右に縦書きで表示されます。

その会話がとっても面白いのですが、唐突にカラーになり撮影現場になります。監督をしているのが神木隆之介さん。なぜ途中で変わるのか分かりません。その後、ベンチの秘密も明かされますが、それはとっても意外なものでした。「ううう・・・お父さん(涙)」って感じです。

Ep.5 再び広瀬すずさんと仲野太賀さん<脚本:生方美久さん>   
ベンチにぴったりな距離感で座っています。すぐに恋人同志になったと気がつきます。
なにはともあれ、良かったです。

監督は奥山由之さん。お名前初めて知ったのですが、米津玄師さんの「KICK BACK」のMVを作られた方だったとは。映像監督や写真家としても活躍されていること知りました。名だたる方々とお仕事されています。将来的には本格的映画監督を目指すのでしょうか。お名前記憶しました。エンディングの曲、細野晴臣さんかなと思ったのですが、違うみたいです。

いつまで上映するのかな。とっても面白いのでおすすめです。

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